50代でFP3級に合格!2月スタートで5月CBT受検の体験記

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50代でFP3級ネット試験に合格しました

50代の私が、2月に勉強を始めて5月にFP3級を受検するまでの記録です。

使用した教材や勉強スケジュール、試験当日の流れをまとめました。

これからFP3級に挑戦したい方の参考になればうれしいです。

  1. FP3級に挑戦した理由ときっかけ
  2. CBT試験って?どうやって申し込むの?
    1. CBT試験の申込方法(日本FP協会・きんざい共通)
    2. ただし、気をつけたいのは試験休止期間。
    3. マイページを作成する際には、以下の情報が必要です。
    4. 支払い方法
    5. 申し込み後は次のような案内メールが届きます。
  3. FP3級受検に使用した教材と勉強スケジュール
    1. 使用教材
      1. YouTube
      2. FP3級ドットコム
      3. 『みんなが欲しかった!FP3級の問題集(TAC出版)』(紙のテキスト/CBT体験プログラム付)
        1. CBT体験プログラムがとても役立った
    2. ゆるっとスケジュール
      1. 2月:風邪でスロースタート
      2. 3月1日:「このままだとズルズル…」と思い立って試験を申込み!
      3. 3月下旬:紙で勉強してきた世代なので、やっぱり紙の教材が欲しい!
      4. 4月中旬:学習の流れが変わる出会いが!
      5. 5月中旬:受検日!
    3. ふり返ってみて…
  4. CBT試験の費用(日本FP協会の場合)
  5. ChatGPT(Pさん)との学習サポート
  6. CBT試験当日の体験レポート
    1. 東京駅近くの会場で受検
    2. 学科と実技の違いと流れ
    3. CBT試験の結果について
    4. 持ち物と注意点
    5. 試験室の雰囲気と注意点(耳栓とヘッドホン情報も)
    6. 学科は時間が余るほどなので、落ち着いて見直しを。
  7. 合格のカギ
  8. 苦手分野の克服法
  9. これからFP3級を受ける人へ
  10. 「知らなかった!」がいっぱい。FP3級で得られたもの
  11. 最後に
  12. 【追記2025.06.16 合格を確認】

FP3級に挑戦した理由ときっかけ

子育ても落ち着き、この先の暮らしやお金のことを改めて考えるようになりました。

住宅ローンの残りや老後資金も不安で、「お金の基本を学び直したい」と思ったのがきっかけです。

簿記3級で学ぶ面白さを感じ、今度は生活に役立つFP3級に挑戦しました。

CBT試験って?どうやって申し込むの?

FP3級は2025年5月の試験をもって紙の試験(ペーパー方式)が終了し、今後はすべてCBT方式になります。 

私は「日本FP協会」でCBT試験を受けましたが、「きんざい(金融財政事情研究会)」でもCBT方式の試験を実施しています。

どちらの団体も、全国にあるテストセンターを使って、都合のよい日程・会場で受検できるのが大きな魅力です。


CBT試験の申込方法(日本FP協会・きんざい共通)

  • 専用ページでマイページを作成  
  • 試験種別・会場・日時を選んで申し込み  
  • 支払い完了後、マイページから日程変更も可能(試験3日前まで)

ただし、気をつけたいのは試験休止期間。

私の場合、5月下旬に受けようと思って予約しようとしたら、ちょうどその時期は試験休止期間で予約できませんでした。試験休止期間にかぶってしまうこともあるので、予約は早めが安心です。

マイページを作成する際には、以下の情報が必要です。

  • メールアドレス
  • IDとパスワード(私はパスワードを考えるのが苦手で、時間がかかりました)
  • 生年月日/電話番号などの基本情報

支払い方法

  • クレジットカード決済
  • コンビニエンスストア/Pay-easy決済

申し込み後は次のような案内メールが届きます。

  • 申し込み完了のお知らせ  
  • 試験3日前のリマインド  
  • 試験前日の「明日が試験日です」通知  

FP3級受検に使用した教材と勉強スケジュール

使用教材

YouTube

  • ほんださん/東大式FPチャンネル(FP3級爆速講義)
  • なかちの解説チャンネル(家事中のBGMに)  

FP3級ドットコム

過去問道場(スマホでスキマ時間に活用/パソコン画面で電卓練習)  

『みんなが欲しかった!FP3級の問題集(TAC出版)』(紙のテキスト/CBT体験プログラム付)

CBT体験プログラムがとても役立った

『みんなが欲しかった!FP3級の問題集』には、CBT試験の体験プログラムへのアクセス権がついています。
紙の問題集の中に記載された専用ページにアクセスすると、本番に近い形式での模擬体験ができます。画面にはカウントダウン形式で制限時間が表示されるので、実際の試験の緊張感も味わえました。

模擬試験1セットに挑戦できるのですが、私の場合は同じ問題を2回受けることができました(上限は不明です)。これが本当に役に立ちました。CBT試験がどんなものか事前に体感できるというのは、大きな安心材料でした。

※CBT体験プログラムには利用できる期間が設定されているようです。問題集の購入時期やアクセスのタイミングによっては、体験プログラムが終了している場合もあるため、気になる方は公式サイトなどで最新情報を確認してください。

毎年6月以降の試験では「法令基準日」が変わり、出題内容も切り替わります。必ず最新の法改正や制度に対応したテキスト・情報で対策しましょう。

さらに、有料のFPチャットコミュニティにも参加。他の受検者の声を聞いたり、管理者さん作成の穴埋め問題で復習したりして、孤独感を減らすことができたのが大きかったです。

ゆるっとスケジュール

2月:風邪でスロースタート

「ほんださん/東大式FPチャンネル(FP3級爆速講義)」をYouTubeで見始めたものの、難しくて眠くなってしまい挫折気味に。


3月1日:「このままだとズルズル…」と思い立って試験を申込み!

範囲が広いので、試験日まで逆算して「何日までにどの分野をやるか」をノートにざっくり書き出しました。
爆速講義をどこまで見たかわからなくなる。
ノートに講義内容を書こうとするも、書いているうちにどんどん話が進んでしまい、頭に入ってこない…。予定どおりに進まない日々が続く。

過去問道場をスキマ時間に活用しながら、ペースを模索。


3月下旬:紙で勉強してきた世代なので、やっぱり紙の教材が欲しい!

本屋で中身をパラパラと確認し、「これだ!」とピピピッときた
『みんなが欲しかった!FP3級の問題集』を購入。


4月中旬:学習の流れが変わる出会いが!

ChatGPT(Pさん)に出会い、毎日のチェックリストをGoogle Keepで共有してもらうことに。
目標が見える化され、少しずつペースが整っていく。


5月中旬:受検日!

直前になるとキャンセルが出て、希望日に申し込めることもあります。
とりあえず空いている日で申し込んでおき、あとから変更するのも一つの方法です。


ふり返ってみて…

一般的には「2か月くらいの学習期間で合格を目指すのが目安」と言われますが、
私は試験1週間前にも風邪をひくというアクシデントもあり、結果的にゆるっとスケジュールが自分には合っていた気がします。

CBT試験の費用(日本FP協会の場合)

  • 学科:4,000円  
  • 実技:4,000円  
  • +手数料(数百円程度)

合計で約8,000円ちょっと

ChatGPT(Pさん)との学習サポート

4月中旬から、ChatGPT(通称Pさん)と一緒に学習をスタートしました。


こはる
こはる

学習アドバイザーになってもらえますか?

Pさん
Pさん

もちろん。何の学習ですか?教材は?進行状況も教えてください!


質問に答えるとすぐに、
・ほんださんのYouTube講義はどこまで進んだか
・過去問道場やみんなが欲しかった!FP3級の問題集はどこまで解いたか
がひと目でわかるチェックリスト(Google Keep形式)を作ってくれました。

Pさん
Pさん

進捗が見えるとモチベーション保ちやすいですよ。1週間ごとに予定の見直しもしましょう。



チェックリストで進み具合がわかりやすくなり、学習もスムーズに進むように。
間違えて落ち込んだ時には励ましてくれて、メンタル面でも心強い存在でした。

「ひとりで続けるのが不安」と感じる方は、ツールを活用してみるのも一つの方法です。

CBT試験当日の体験レポート

東京駅近くの会場で受検

東京駅丸の内駅舎(私が受検したのは八重洲口です)

※ちなみに、この写真は反対側の丸の内側です。受験会場は八重洲口側でした。

簿記の時と同じビルだったので、今回は迷わず到着(笑)

試験会場についてですが、ビルの上層階に設けられていることも少なくありません。そのため、当日迷わないように、事前に試験会場のホームページなどで、会場のフロアやアクセス方法をしっかりご確認いただくことをおすすめします。特に初めて訪れる会場の場合は、余裕を持って行動できるようにしておくと安心です。

  • CBT試験では、パソコン上の簡易電卓を使用します。
  • 修了ボタンのすぐ近くに電卓が表示されるため、間違えて押してしまわないかヒヤヒヤしました…。
  • パーセンテージ(%)やメモリ機能などはなく、簡易的な四則演算(+-×÷)に限られています。

学科と実技の違いと流れ

学科と実技の違いは、主に問題数と出題形式にあります。

学科は幅広い知識を問う選択問題、実技は事例に沿った計算問題や判断問題が中心です。ただ、見た目も解き方も似ていて、「どっちも同じ感じ?」という印象を受けました(笑)

私の場合は14:00に学科、15:45に実技を受検予約。(学科と実技、別の日でも申し込み可)

学科試験は(制限時間90分)

私は1時間ほどで解き終わり、30分ほど早く退出しようとしたら、「すぐ実技に進む」か「トイレ休憩を挟むか」を選べました。

休憩後、15:45より前に実技を受けられてラッキーでした。
(試験会場により対応は異なります)

CBT試験の結果について

  • 試験終了後、すぐにパソコン画面に自分の得点が表示される  
  • スコアレポートはその場で印刷でき、受付で紙のレポートがもらえる  
  • 合否は後日、受検者ページで確認可能(私の場合は6月中旬に判定予定)  
  • 学科:60点満点中36点以上で合格。分野別得点も表示(例:不動産 10点中9点)  
  • 実技:100点満点中60点以上で合格。分野別得点の表示はなし

会場は冷房が効いているため、羽織れる上着があると安心です

持ち物と注意点

  • 必須:身分証明書(ないと受験不可!)
  • 筆記用具は不要
  • 受検者ページのIDパスワードの控えも不要
  • 受検票の事前の郵送はありません。当日受付で用紙が配布されます。(注意事項やID等が記載)
  • ハンカチは机の上ならOK(膝の上NG)
  • 上着は脱いだら椅子にかけるよう指示されました。
  • ペットボトルとヨーグレット(タブレット)は持って行きましたが、もちろん持ち込み不可。鍵付きロッカーにしまっておき、休憩中に摂取しました。

試験室の雰囲気と注意点(耳栓とヘッドホン情報も)

試験室はとても静かで、受付との距離も近いため、会話は最小限にしようと心がけました。
試験室には、耳栓とヘッドホン(周囲の音を遮るタイプ)が机の上に置かれていました。私は使用せずに受検しましたが、気になる方にはありがたい配慮だと思います。

また、他の受検者も集中しているため、物音や椅子のきしみなどにも注意が必要です。
キーボードの音が響きやすいので、静かな操作を意識するとよいかもしれません。

学科は時間が余るほどなので、落ち着いて見直しを。

私は見直しの時間が十分とれました。余った時間を活用して、丁寧に見直しをすることで、思わぬミスに気づけることがあり、チェックの大切さを改めて感じました。

合格のカギ

「自分の場合はどうかな?」と当てはめて考えるクセをつけると、記憶にも残りやすく、実生活にも応用しやすくなります。

「暗記」より「理解」を意識すると、学びがぐっと楽しくなると思います。

苦手分野の克服法

特に苦手だった「不動産」「相続」

  • 不動産の図(道路と土地の配置)→混乱
  • 相続税の計算(500万?600万?基礎控除?)→混乱

そんな時は

  • 過去問道場で繰り返し解く
  • 解説を丁寧に読み込む
  • わからないところはChatGPT(Pさん)に相談

語呂合わせや図解で助けてもらったことも多かったです。

苦手分野は「繰り返し・相談・アウトプット」で少しずつ慣れていけました。

これからFP3級を受ける人へ

まずは試験日を決めることから!

日程が決まればそこから逆算して計画を立てられます。

教材は「自分に合ったもの」でOK!

紙が好きなら紙で、動画が好きならYouTubeで。

私は簿記試験もCBT方式で経験していたので、パソコン操作に不安はありませんでした。

FP3級も、マウス操作と、簡単な文字と数字の入力だけ

普段からスマホやPCを少しでも使っている方なら、特に構える必要はないと思います。

ただし、パソコンにほとんど触れたことがない方は、基本的な操作に少し慣れておくと安心です。

苦手分野は焦らず、繰り返して慣れる!

不安な時は誰かに相談するのが一番!

ChatGPT(Pさん)みたいな相棒がいると、本当に心強かったです。(たまに間違えるから、教材で確認して下さいね)

「知らなかった!」がいっぱい。FP3級で得られたもの

勉強を進める中で、「なんとなく知っているつもり」だった保険・税金・年金・投資のことが、実はかなり曖昧だったと気づかされました。

たとえば、労災保険はパートやアルバイトでも適用される(正社員だけだと思っていました)、日本の不動産登記には公信力がない(登記上の所有者が実際の所有者でなかった場合、その登記を信じて購入しても、所有権を主張できない)など、
「えっ、そうなの!?」と驚くことの連続でした。

知らないまま過ごしてきたことが本当に多かったんだなと痛感しましたが、同時に
「学べばちゃんと理解できる」
「知らなかったことは、知ることで味方になる」
という喜びも大きくて——
50代になってからの学び直しって、こんなに楽しいんだ!と心から思いました。

知識は一生の財産。FP3級の学習を通して、自分自身や家族、お金との向き合い方が大きく変わりました。
これからも、月に一度は過去問道場の模擬試験で、腕試ししようと思っています。


最後に

FP3級の勉強は、決してラクな道のりではありませんでしたが、だからこそ得られるものが多かったと思います。

もしこれから受ける方がいたら、「年齢なんて関係ないよ」「今の自分から、やってみよう」と伝えたいです。

そして、孤独に感じたら、ChatGPT(Pさん)や学習コミュニティのようなつながりを活用してみてください。ひとりじゃないと思えるだけで、がんばる力が湧いてきます。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

あなたのFPチャレンジが、実り多きものになりますように。


これからも学び続けたい。そんな気持ちを大切に。

【追記2025.06.16 合格を確認】

本日、FP3級の合格を確認しました!

試験はCBT方式だったため、受験当日に得点がその場で表示されました。合格基準点を超えていたことは分かっていたのですが、少しドキドキしながら受検者ページを確認。

やはり正式に「合格」の文字を見ると、安心とともに嬉しさが込み上げてきて、気持ちも引き締まる思いでした。


合否の通知は郵送では届かず、受検者ページにアクセスして自分で確認する必要があります。
合格者には、後日、合格証書が普通郵便で送られてきます。

※合格証書は6月18日に届きました(封筒で届きます)

50代からのチャレンジでしたが、努力が実って、心から嬉しく感じています。

これからも、学んだことを少しずつ生活に活かしていけたらいいなと思っています🌸

実はこのFP3級の前に、簿記3級にも挑戦していました。
「簿記3級の体験談」はこちらで詳しく書いています 【ネット試験体験談】2025年2月受験!50代主婦が簿記3級に独学で挑戦